何曜日の何時に、誰が、どんな時間を過ごしているのか?

先日はフルリノベマンションのモデルルームの仕事で東京は落合へ。

小物やグリーンを飾り付け、来場した方をお迎えできるようにする

いわゆる「インテリアデコレーション」の現場でした。

 

まだ30代前半のころ、某大手家具店に勤めていた時に

初めて大規模分譲のモデルハウスのデコレーションに携わって以来

基本的には同じコンセプトで現場に臨んでいます。

 

それは、そこを訪れたお客様がデコレーションの様子を見ただけで

どんな年齢の、どんな人が、どんなシーンを過ごしているか

なんなら、どんな表情でそこで時間を過ごしているかまでふっとイメージできること。

 

やっと引っ越しができて落ち着いて過ごせるようになった日のお祝いディナー、とか

女性を手料理でもてなして今夜こそ口説き落とそうと目論む男の部屋の夜、とか

友達夫婦を招いてのワインを楽しむにぎやかなランチ、とか

子供がお泊りに行ったので久しぶりに2人きりで楽しむ自宅デートディナー、とか

 

ある場面から人だけがパッといなくなった、体温が残っているようなシーンを作ること。

できているかどうかは別として、そこを常に目指しているわけです。

(そして、そういう想像、ストーリーづくりはお客様の家のコーディネートにももちろん役立つわけです)

 

で、先日のデコレーションのダイニング。

どんなシーンを作ったかというと……

これです。

 

2LDKの割とコンパクトな間取りだったので2人セッティング。

シックな内装仕上げなので、夜のシーンというよりも

午前中の明るく爽やかな時間をイメージできる方が部屋の良さが伝わるかなと。

それから、ターゲットは30歳前後の二人なので

何かの記念日的ではなく、普通の毎日をここで過ごしている感じが響くかなと。

 

ということで、久しぶりの二人そろっての休日

少し寝坊をしてブランチをしている……的なシーンをイメージしてデコレーション。

 

そんなに若くないカップルが

そんなに時間をかけずに作った、でもちゃんと健康的な食事を挟んで

頭はぼさぼさ、メイクもしないで部屋着のまま

午後の過ごし方を楽しげに相談をしている。

 

そんな感じに見えるといいのだけれども……

 

 

 

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