素早いということの価値

つい先日

うちのまだ取り付けて1年少々の給湯器の調子が悪くなりました。

お湯を出そうとしても点火されずお湯が出てこない。

特に寒さが厳しい朝に多い症状な気がしていたけれど

寒さが緩んだ日でもお湯が出ないことがある。

 

で、まず給湯器をお願いした会社に電話しました。

電話に出た事務の方から

「担当のものに向かわせます。急がせますが、おそらくお昼は過ぎてしまうと思います」

という返答。

よろしくお願いしますと言って電話を切ると

お昼を過ぎるどころか電話を切って一時間もたたないうちに来てくださって

調整をしてくれました。

 

しばらく調子が良かったのだけれどまた同様の症状が出てしまい

再度点検を依頼すると、メーカーの方を向かわせてくださるとの返答。

今日中にはうかがえると思いますとのことなので待っていると

またまた一時間もたたないうちにメーカーの方から

差し支えなければ30分ほどで伺えますが、との連絡。

お願いしますというと時間よりも早く来てくださって

原因を見つけ修理をして簡単なメンテナンスをして帰っていきました。

 

早朝に出かけるときにお湯が出ず冷水で顔を洗って出かけたり

前の晩疲れ果ててシャワーを浴びずに寝てしまった翌日の朝に

シャワーを浴びることができなかったりして

まあまあ怒っていたはずなのに

対応の早さに「やっぱりちゃんとしたところにお願いしてよかったね」と

むしろ好印象という結末になりました。

 

それで思い出したのがまだ20代前半の住宅営業の頃の話。

3階建ての建物をお引渡しして数日後の大雨の日に

三階建ての二階から雨漏りがしているとお怒りのお電話をいただき

すぐさま現場監督に業者を手配してもらい

急ぎ現場に駆け付けました。

付いた時には引き渡してまだ数日の建物の天井をベリベリはがしていて

それを目にした時には「これはかなりやばいことに……」とビビりました。

 

ところがお客様は怒っておらず、口から出た言葉は

「対応も判断も早い。お宅に頼んでやっぱりよかった」

という耳を疑うようなものでした。

 

もちろんこのお客様が温和な方だったからということは大前提ですが

素早く動き素早く判断し素早く着手したことが

お客様を安心させたことは言うまでもありません。

 

最初の経験から20年以上が経ち自分が逆の立場になって

改めて「素早いということの価値」の大きさを

認識しました、というお話。

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