最近思うことは「インテリアの御用聞き」みたいなことができないかなということ。
まちなかを素敵にしていきたいという想いがすごくあって
そのために何ができるかと考えたとき「御用聞き」というキーワードが思い浮かんだ。
まちなかのお店を丸ごとリノベするとか
ファサードを一新するとかってことはコスト的にも時間的にもなかなか難しい。
でも例えば道路に面した照明をちょっと気の利いたデザインのいいものに替えるとか
テーブルの上の小物を買い替えるとき、ちょっと目を引くものに替えるとか
ちょっと傷んだサインを直すときデザインやアイデアをちょい足ししていい感じにするとか
使うぶんには問題ないけどちょっとがたつきが気になる、みたいな設備をちゃんと直すとか
そういう「ちょっとしたこと・もの」を積み重ねることはできるはず。
つい「適当でいいや」とか「とりあえずこのままでいいや」と思ってしまうような
小さなこと、細かいこと、優先順位が低いと思ってしまうようなことを
フットワークよくデザインしたり提案したりしていきたいなと考えたときに
思い浮かんだ「御用聞き」という言葉。
住宅でもそうだけれど
「このくらいのものは適当に選んじゃえばいいか」と思いがちで
でもそれが積み重なって
「気づけば家じゅう適当なものだらけ」になってしまって
雑然とした、まとまりのない空間になってしまうということは
結構ありがちなこと。
でもこの逆で
一つひとつをきちんきちんと
「このくらいのものもちゃんと選ぼう」としていけば
「気づけば家(店)じゅうちゃんとしたものだらけ」になって
整然とした、デザインされた空間になる。
高価で大きなもの、目立つものはきっと誰でもデザインや使い勝手を吟味する。
そうして空間をいい感じにしていこうとする。
でも「神は細部に宿る」という言葉が示す通り
小さな「適当でもいいや」と思ってしまうようなものからきちんと吟味することでが
じつは全体を良くする最良の手段なのだ、と信じる。
壁紙とか照明とか、そういう意味でのインテリアだけでなく
「躯体・建築以外」という広い意味でのインテリアと捉えて
設備工事・電気工事・足場工事・サイン工事・塗装工事・左官・タイル・清掃
アートワーク・小物のデコレーションなどなど
自分ではできなくても手配・管理ができれば
コストと手間を抑えていろんなことができるわけで
そういうネットワークを駆使して「インテリアの御用聞き」ができないものかと
思案中、という今週のお話。
コメントは停止中ですが、トラックバックとピンバックは受け付けています。