Studio Maruconoの端材を使った取り組み

ミュージシャンの妻と「Studio Maruco」というユニットを作って

いろんな活動をしていまして

最近とくに力を入れているのが「Mocca(モッカ)」と名付けた

手作りの木琴を作るワークショップ。

これは製材所で出る杉の端材を使って自分で1オクターブの木琴を作るというものです。

(最近のワークショップの模様はこちら!

 

 

もともとはホームセンターで売っている材料を使っていたのですが

ご縁で製材所方と出会ってからは、ほとんどが薪として燃やされてしまうという

杉の端材を使っています。

 

だいたい完成まで2時間から2時間半くらい。

フレームを組み、鍵盤用の木材をノコギリで自分で切って

一音ずつ音を作っていきます。

音を作るときは市販の木琴の音と聞きくらべて

ミリ単位で材を切って調律します。

 

 

「ド」を作るつもりが「ド」を通り過ぎてしまったり

適当に切ったらばっちり音が合ったり

一本一本、一音一音、自分で作っていきます。

 

 

杉の中心に近い赤い色の部分「赤身」と周辺の白っぽい部分「白太」では

密度が大きく異なります。

さらに赤身と白太が混ざっている材もあり、そうすると「何cmに切ればドになる」とかという

理屈は一切なく、当然何センチ切れば次の音になるというルールも存在しません。

カンと感性で切っていくしかありません。

なので普通は音が高くなればなるほど鍵盤は短くなりますが

高い音のほうが鍵盤が長かったり

同じような長さなのに「ソラシ」の三音になっていたりします。

 

 

また、ホームセンターで売っている木で作った鍵盤と

いま使っている木で作ったそれでは微妙ながら音が違っています。

はっきりした理由はわからないのですが

機械乾燥と違い自然乾燥では油分が多く残っているそうなので

その違いに理由がありそう。

 

こうしたことは木材に関するテキストを読んで知ってはいても

体感することはなかなかないことで

こういうことを親子向けのワークショップで共有できることは

とても有意義なことだなと実感しています。

 

もしご興味のある方がいらっしゃいましたら

ぜひお声掛けください。

「端材使ってこんなことできない?」というお問合せも

ぜひぜひ!

 

 

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